松江城は、全国に現存する12天守のうち国宝に指定された5城の一つ。堀川に囲まれた城郭の中心に天守がそびえ、江戸時代の姿をそのまま伝える貴重な木造建築として高く評価されています。天守の内部を見学でき、最上階からは宍道湖や城下町を一望できます。晴れた日には、遠く大山(だいせん)の姿も望めます——かつての城主たちも、この天守から大山を眺めていたのかもしれません。そのハレ・マカワオが建つのも、同じ大山の麓です。
城内をゆったり歩くなら午前中がおすすめです。見学のあと城の北側へ向かうと、堀川沿いの塩見縄手通りへとつながります。
松江城を囲む堀川を小舟でめぐる遊覧船「堀川めぐり」は、松江観光の定番中の定番。屋根の低い橋をくぐるときに船の屋根が下がる仕掛けが名物で、乗客みんなで頭を下げる瞬間はなんとも楽しい体験です。船頭さんの案内を聞きながら、約50分かけて堀を一周します。松江城を水面から眺める視点は、地上からとはまた違った趣があります。乗船券・時刻表の詳細は最新の公式情報をご確認ください。
2025年度後期のNHK連続テレビ小説「ばけばけ」(2025年9月29日〜2026年3月27日放送、全125回)は、小泉セツと、夫で文豪の小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)をモデルにした物語。ヒロインの松野トキ(セツのモデル)を髙石あかりが、夫ヘブン役をトミー・バストウが演じ、明治の松江を舞台にした物語が話題を呼びました。
小泉八雲は明治時代に来日し、松江で英語教師を務めながら、日本の怪談や風俗を世界に伝えた文豪です。代表作「知られぬ日本の面影」には、松江の自然と人々への愛情があふれています。ドラマをきっかけに、ゆかりの地として松江を訪れる方も増えそうで、観光地としての注目も高まっています。
松江城北側の堀沿いに続く塩見縄手(しおみなわて)は、江戸時代の武家屋敷が今も残る城下町の風情ある通り。松並木と石畳の景観が美しく、歩いているだけで気持ちがゆったりとしてきます。
通りの西端には、小泉八雲旧居と小泉八雲記念館が隣り合って建っています。旧居は八雲が松江滞在中に実際に暮らした武家屋敷で、八雲が愛した日本庭園がほぼ当時のまま残されています。隣の記念館では、自筆原稿や遺愛品など八雲の生涯にまつわる資料を展示。「知られぬ日本の面影」をはじめとする著作への理解が深まります。
旧居・記念館の開館時間・入場料は最新情報をご確認ください。
塩見縄手を歩いたら、通り沿いの出雲そば処八雲庵(やくもあん)にもぜひ。元・松江藩武家「大石源内」の屋敷を改装したお店で、日本庭園を眺めながらそばをいただける趣のある空間です。名物は割子そばと鴨南蛮。
割子そばは出雲地方の伝統的な食べ方で、丸い漆器の重ね椀に盛った冷たいそばに、だしをかけていただきます。薬味は好みで調整できます。松江・出雲そばの文化を味わうのにちょうどよい一店です。営業時間・定休日は最新の公式情報でご確認ください。
ハレ・マカワオを朝8時に出発すれば、松江の主要スポットをゆとりをもってめぐって、夕方には宿へ戻ってこられます。
※ 上記の時刻はすべて目安です。施設の開館時間・混雑状況によって前後します。
松江市内の観光には、松江城・塩見縄手・宍道湖などを結ぶ路線バス「ぐるっと松江レイクライン」が便利。1日乗車券も販売されている(料金は最新情報を確認)。